はじめにヴィクトリアマイル、そして春の安田記念へと続く重要な前哨戦、京王杯スプリングステークス。
東京芝1400mという舞台で行われるこの一戦は、スピード能力はもちろんのこと、東京コース特有のタフさも問われるため、様々なタイプが集まります。
ここでは、過去10年間のデータから、京王杯スプリングステークスで好走しやすい馬の傾向を探り、今年のレース展望に役立てていきましょう。
過去10年の傾向分析
過去10年間の京王杯スプリングステークスのレース結果から見えてくる傾向を分析します。
1.人気別傾向
過去10年の人気別成績は以下のようになっています。
1番人気: 勝率 40.0%、連対率 40.0%、複勝率 40.0%
1番人気は勝率、連対率、複勝率ともに4割と、信頼度は飛び抜けて高いとは言えません。
軸にする際は慎重さが必要です。
2番人気: 勝率 30.0%、連対率 60.0%、複勝率 90.0%
注目すべきは2番人気です。
勝率は1番人気に譲りますが、連対率、複勝率が非常に高く、馬券の軸として最も安定感がある傾向が見られます。
3番人気: 勝率 10.0%、連対率 10.0%、複勝率 20.0%
3番人気は成績がガクッと落ち込みます。
信頼度は低いと言えるでしょう。
4番人気~6番人気: 勝率 0.0%、連対率 10.0%、複勝率 20.0%
(データ内訳:1着0回, 2着3回, 3着3回, 着外24回)
このあたりの中穴グループからは勝ち馬が出ていませんが、2着、3着にはそれぞれ3回ずつ入着しており、紐として抑える価値はあります。
7番人気~9番人気: 勝率 0.0%、連対率 10.0%、複勝率 20.0%
(データ内訳:1着0回, 2着3回, 3着3回, 着外24回)
こちらも勝ち馬は出ていませんが、7~9番人気の伏兵が2着や3着に食い込むケースが一定数あり、穴馬候補として無視はできません。
10番人気以下: 勝率 0.0%、連対率 3.1%、複勝率 3.1%
(データ内訳:1着0回, 2着2回, 3着0回, 着外63回)
10番人気以下の大穴が馬券に絡む可能性は極めて低く、過去10年で3着以内に入ったのは2回のみです。
波乱はあっても、極端な大穴馬券は期待しにくい傾向と言えます。
2.血統別傾向
過去10年間の京王杯スプリングステークスで勝利した父の産駒は多岐にわたります。主な勝ち馬の父を見てみましょう。
サクラプレジデント (1回)
ディープインパクト (1回)
アドマイヤムーン (1回)
ロードカナロア (2回)
Raven’s Pass (1回)
スウェプトオーヴァーボード (1回)
ミッキーアイル (1回)
アイルハヴアナザー (1回)
このように、特定の種牡馬が圧倒的に優位というよりは、様々な特徴を持つ産駒が勝利を収めています。
一方、母父の血統に注目すると、傾向が見られます。
ファルブラヴ、ハービンジャー、ディープインパクトなど、中距離路線で活躍した種牡馬を母父に持つ馬が良い成績を残す傾向があります。
これは、スピードだけでなく、東京1400mの坂を駆け上がるパワーや、最後まで粘り切るスタミナ・持続力が求められるこのレースにおいて、中距離的な素質が活きていると考えられます。
上がり3ハロンから見る傾向
東京競馬場の芝1400mで行われる京王杯スプリングステークスでは、レースの上がり3ハロンタイムも重要なファクターです。
過去10年の平均値を見てみましょう。
スローペース時 平均上がり3ハロン: 33.6秒 (最速 33.1秒)
平均ペース時 平均上がり3ハロン: 34.3秒 (最速 33.9秒)
これらのデータから分かるのは、ペースによって上がりの時計が大きく変わることです。
特にスローペースになった場合は非常に速い上がりタイムが要求されます。しかし、総合的なレース内容を見ると、ただ速い上がりを出せるキレ味だけでなく、多少ペースが流れた中でも長く良い脚を使い続けられる持続力の高い馬が上位に来る傾向が見られます。
東京の長い直線と坂を考慮すると、この持続力が京王杯スプリングステークスでは重要になると言えるでしょう。
枠順別傾向
京王杯スプリングステークスにおいて、過去10年の枠順別成績を見ると、明確な傾向が見て取れます。
結論から言うと、内枠が非常に不利で、外枠の方が有利な傾向があります。この主な理由として考えられるのは、この時期の東京開催が進むにつれて、コースの内側の芝が荒れてくる可能性が高いためです。
馬場の良い外側を走れる馬や、スムーズに外目に持ち出せる馬が有利になりやすいと考えられます。
したがって、枠順の発表はレース予想において非常に重要な要素となります。
特別登録馬から見る有力馬や3頭
今年の特別登録馬の時点では上がり3ハロンは規定タイムに届いている馬が極端に少なくスピードよりも1400m走れるかがポイントになりそうです!
1.レッドモンレーヴ
持続力、スピードで考えるならばこの馬は有力!
傾向では厳しいが、今まではコーナーの差があったと考えれば
今週は頭数が少ない分縦長にならなければチャンスありかも?
2.ハクサンハード
湘南ステークスでは1着、注目すべきは前走のゴールタイム!
タイムは1:19.8と去年の京王杯スプリングCとコンマ1秒差
同コースでこのタイムを出せるのであれば能力あると考えても良いかも?
実力通り出せるなら大穴になるがとは言え油断ならない可能性は大
難点で言えば斤量面、前走よりかなり重くなる可能性あるので厳しい展開にも?
3.ロジリオン
東京競馬場の相性は〇1400mの距離短縮は問題ないですが速度的にはちょっと不安ではあるが
今回のメンバーから考えれば先手取ってそのまま押し切るのも十分可能と判断、逃げ馬も少なくマークされる可能性も低いので外枠を引けば大チャンスかと思います!
予想
今年の予想として、本命が硬く堅実にいくのがマストになり
狙い目としてもまずはこの距離を走れる馬が強いレースとなるでしょう
◎ロジリオン
〇シャドウフューリー
▲オオバンブルマイ
△アサカラキング
☆ママコチャ
と盤石な本命な予想になりました!
心配なのは予想に入っていないカンチェンジュンガが末脚を披露するかどうかと言った所で
基本点には前残りする可能性が高いスローペースでの試合運びになるのではないかなと思いこの予想になりました!
まとめ
簡単なまとめのポイントとして2つ
1.過去10年では1~4番人気が堅実で1~2着は人気通りでワイドや3着に絡む馬券には大穴狙いもあり、が大穴ばかりは禁物も
2.東京競馬場の短距離では先手や逃げ馬が強く前残りされがち、人気馬が後方待機なら人気馬でも展開次第では要注意も?