5月、東京競馬場のマイル戦線を彩る春の女王決定戦、ヴィクトリアマイル。
4歳以上のトップクラスの牝馬たちが集結し、例年見応えのあるレースが繰り広げられますが、その結果は時に人気通りには収まらない、波乱に富んだものとなることも少なくありません。
この記事では、過去10年のヴィクトリアマイルのデータから見えてくる傾向を徹底分析します。
人気・枠順・前走ローテ・馬齢・血統・馬体重、そして馬場状態といった様々なファクターから、2025年のレースを予想する上で注目すべきポイントを探ります。
ご提供いただいたデータを基に、ヴィクトリアマイルというレースの特性に迫ります。
過去10年のヴィクトリアマイル データが示す傾向
まずは過去10年のレース結果データを項目別に見ていきましょう。
1. 人気別成績:荒れる傾向あり?上位人気は信用できるか

過去10年の人気別データを見ると、「人気通りになる事はまずない」という傾向が読み取れます。
最も勝率が高いのは4~6番人気で5勝を挙げており、複勝率も36.7%と安定しています。
1番人気は勝率20.0%、複勝率60.0%と一定の好走率を示していますが、勝ちきれないケースも多く見られます。
さらに顕著なのは、2番人気と3番人気が過去10年で勝利がなく、特に2番人気は連対率・複勝率ともに非常に低い数値となっています。
10番人気以下からも勝ち馬や複数の連対・複勝馬が出ている点も、このレースが波乱含みであることを強く示唆しています。
人気上位だけで決まるケースは少なく、広角に検討する必要があるでしょう。
2. 枠順別成績:東京1600m(牝馬限定)で有利な枠は?

東京芝1600mコースで行われるヴィクトリアマイルですが、過去10年のデータからは特定の枠が好成績を収めていることが分かります。
最も顕著なのは3枠で、なんと5勝を挙げており、勝率25.0%と突出した成績です。一方で、1枠からは勝ち馬が出ておらず、連対率も0.0%と苦戦傾向が見られます。
また、4枠も勝ち馬が出ていません。
外目の枠では、8枠が勝ち星がないものの、連対・複勝で複数回好走しています。
このデータからは、3枠が好走傾向が非常に強く、1枠・4枠が苦戦傾向にあるという明確な差が見て取れます。
枠順発表後は、特に3枠に入った馬には注目が集まるでしょう。
3. 前走レースの傾向:直結するステップレースは?
前走レース、ヴィクトリアマイルで好走する馬は、必ずしも前走で好成績を収めているわけではないようです。
前走で着外に敗れた馬から多くの好走馬が出ているとのことで、前走の結果だけで軽視するのは危険と言えるでしょう。
特に、前走がG1レースなどレベルの高いレースであれば、そこで敗れていても巻き返すポテンシャルを秘めている可能性があります。
前走の人気や着順よりも、どのような相手と、どのような内容のレースをしたかを精査することが重要です。
また、「東京競馬場以外でのレース結果が悪かった印象が強い」という所見は興味深いです。
これは、東京コースへの適性が非常に重要であること、あるいは慣れ親しんだコースでのパフォーマンスが高い馬がヴィクトリアマイルで力を発揮するという可能性を示唆しています。
G1出走馬は成り行きで強い成績を残す傾向にあるものの、「G1を走ったからと言って勝てるとは限らないのがミソ」とのことで、厳しいレース経験はプラスに働く可能性がある一方で、それだけでヴィクトリアマイルを勝ちきれるほど甘くはない、というこのレースの奥深さがうかがえます。
4. 血統データ:東京芝1600mとヴィクトリアマイルに強い血は?
過去10年の勝ち馬・好走馬の血統を見ると、ユーザー様の分析によると、東京競馬場の芝コースに強い実績を持つ種牡馬の産駒が勝ち上がっている傾向があるようです。
距離適性にとらわれず、東京のスピードと瞬発力に対応できる血統が有利に働くと考えられます。
主な勝ち馬の父としては、エピファネイア、キズナ、クロフネといった現代的な血統や、過去のディープインパクトといった、日本の高速馬場・東京コースで実績を残している種牡馬の名前が挙がっています。
母父についても、キングカメハメハやシンボリクリスエスなど、父の血と組み合わさることで、バランスの取れた能力を発揮できる血統が好走しているとのことです。
ヴィクトリアマイルではスピード・スタミナ・瞬発力といった能力のバランスが取れた血統が望ましいと言えそうです。
血統表を紐解く際には、特に父や母父が東京コースで実績を残しているか、そして全体としてバランスの取れた配合になっているかを確認することが重要となるでしょう。
6. 馬体重データ:牝馬のマイル戦における理想の馬格は?
過去10年のヴィクトリアマイル好走馬の馬体重を見ると、450kgから480kgの範囲に収まる馬が上位の多くを占めている傾向があるようです。
一部には420kg台や500kg以上の馬も好走していますが、勝利となるとこの「標準馬体」とも言えるレンジの馬が理想的であるとデータは示唆しています。
牝馬のマイル戦においては、過度に馬格がありすぎるよりは、機動力とパワーを兼ね備えたこのあたりの馬体重が、東京1600mを走りきる上で有利に働くのかもしれません。
7. 馬場状態別成績:高速馬場巧者が有利?
過去10年のヴィクトリアマイルは、8回が良馬場、2回がやや重という馬場状態で行われています。
この実績からは「末脚が強いタフな馬場というより高速馬場で前の馬が勝ちづらい印象が強い」という傾向が見て取れるとのことです。
つまり、開催時期の東京芝は高速化しやすく、単なる前残りではなく、直線での鋭い末脚を使える馬が有利になりやすいと考えられます。
データ期間中には一度だけ前残りのような傾向が見られた年があるものの、それでも逃げ切りで決着したケースはないとのことで、差し・追い込み馬が台頭しやすいレース質と言えるでしょう。
予想
(※オッズの確認時間は土曜日のお昼な上のコメントでご理解お願いします)
まず東京競馬場での活躍見られる馬は非常に大穴が多く
アリスヴァリテやサフィラ等
本命だとステレンボッシュやアスコリピチェーノ等となりますが
当日の天気は猛暑に近く、コンディションが良くても天気でやられる可能性がある
横に広げて購入するのもありかも?
◎アスコリピチェーノ
〇サフィラ
▲ステレンボッシュ
△ソーダズリング
☆シンリョクカ
アスコリピチェーノは今年のメンバーの中では強いが夏競馬対応可能なのか
上位可能かと言われると疑問が多く、それならばワイドや3連複で大穴重視で買うのが丸いかも?
まとめ
当日の馬場発表や、レースが進むにつれての馬場傾向の変化にも注目が必要です。
2025年 ヴィクトリアマイル 予想への対策ここまで見てきた過去10年のデータ傾向を踏まえ、2025年のヴィクトリアマイルを予想する上で、以下の点を意識すると良いでしょう。
ー人気馬は過信禁物、特に2・3番人気は苦戦傾向: 1番人気も絶対ではなく、4~6番人気や、時には10番人気以下の大穴も馬券に絡む可能性を考慮しましょう。
3枠に要注意: 過去データからは圧倒的に好走率が高い枠です。
一方で1枠、4枠は苦戦傾向にあります。
前走着順は気にしすぎない: 前走で敗れていても巻き返す馬が多いレースです。
前走のレース内容や相手関係を重視しましょう。
また、東京コース経験の有無もデータからは重要視できそうです。
高齢馬も軽視できない: 4歳・5歳が中心ですが、6歳・7歳馬も高い好走率を示しており、馬齢だけで判断せず、馬個々のデキを見極めることが重要です。
東京適性とバランスの取れた血統を探す: 東京コースで実績のある父や母父を持ち、スピード・スタミナ・瞬発力のバランスが取れた血統構成の馬に注目しましょう。
馬体重は450kg~480kgが目安: 過去の好走馬は標準的な馬体の牝馬が多い傾向です。
高速馬場での末脚に注目: 良馬場開催が多く、直線で鋭い脚を使える馬が有利になりやすいレース質です。
まとめ:波乱の女王決定戦に挑むヴィクトリアマイルは、牝馬による春のマイル女王決定戦として、スピードとスタミナ、そして勝負根性が問われるハイレベルな一戦です。
過去10年のデータは、人気や馬齢、前走着順といった一般的なセオリーが必ずしも通用しない、このレース特有の「波乱の傾向」を明確に示しています。
ご提供いただいたデータ分析は、ヴィクトリアマイルというレースの性格を理解し、多数の出走馬の中から狙いを定めるための強力な材料となります。
この分析が、2025年のヴィクトリアマイルの予想検討の一助となれば幸いです。
追い切りでの好調を知るならこのサイト